西洋のコーヒーカップや紅茶を飲むティーカップには、必ずといっていいほど取っ手がついています。
ですが、なぜか日本茶を飲む湯のみには取っ手がついていません。
この違い、なぜでしょう?
手で触ってお茶の温度がわかるようにするため
湯のみに取っ手がないのは、持ったときにてのひらでお茶の温度がわかるようにするため。
熱々で飲むことの多い紅茶やコーヒーとは違い、日本のお茶、いわゆる煎茶は70℃~80℃前後のお湯で淹れて、人肌程度の温度で飲むのがもっとも美味しいとされています。
80℃以上で出すとポリフェノール・カテキンが溶け出して渋みがでてしまうため、80℃以上の熱々のお湯で淹れないほうが良いのです。
また、特に旨みを引き出したい玉露の場合は50℃でじっくり出して飲みます。
このように日本茶は非常に温度にデリケートでシビアなため、手でも温度がわかるように
取ってのついているティーカップやマグカップでは飲むまで温度がわかりませんが、湯のみなら持ったときにお茶の温度がわかるため、お湯の温度や飲み頃を確認しながら飲むことができるのです。
お茶をおいしくいただくための知恵ですね。
まとめ:湯飲み茶わんに取っ手がない理由
- 湯のみをもったときにてのひらでお茶の温度がわかるようにするため。
- 日本茶は60℃前後のお湯で淹れて、湯のみを触ったときに人肌程度の温度で飲むのがもっともおいしい。
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