皮下脂肪と内臓脂肪の違い【人類の敵にして最期の砦】

皮下脂肪と内臓脂肪の違い【人類の敵にして最期の砦】

人類、そしてダイエットの大敵 脂肪

ほとんどの人類から目の敵にされる脂肪にも皮下脂肪と内臓脂肪の種類があります。

己を知り敵を知れば百戦危うからず、皮下脂肪と内臓脂肪の違いを解説!

いや脂肪も己のうちだけども。

皮下脂肪は皮膚の下に、内臓脂肪は特定の場所に

だらしないお腹とウエストサイズイメージ

脂肪がついただらしないお腹、いやですよね。

内臓脂肪は腹筋の内側、内臓の周りにつく脂肪です。肝臓や膵臓などについていくイメージがありますが、胃や腸の周りにある腸間膜脂肪と大網脂肪がその代表。

反面、皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪。増えてくるとどんどん厚みを増し、ぶよぶよと……

個人さもありますが、一般的に男性は内臓脂肪がつきやすく、女性は皮下脂肪がつきやすい傾向があります。

生活習慣病のリスクが高いのは皮下脂肪ではなく内臓脂肪。内臓脂肪が増えてくるとさまざまな生活習慣病のリスクが高まります。

実際メタボリック症候群の基準値としてのウエストサイズが男性85cm以上に対し、女性が90cmと緩く設定されています。

これは女性の方が皮下脂肪がつきやすく、同じ内臓脂肪レベルでは男性よりウエストサイズが大きくなることが多いため。

エネルギー源としての役割も違う

ぶよぶよお腹をつまむ

それぞれエネルギー源としての役割も違う。

皮下脂肪と内臓脂肪にはエネルギー源としての役割にも違いがあります。

内臓脂肪は胃や腸に直結されているため分解された糖分などエネルギーを肝臓へ送りやすく、エネルギーとして使われやすい性質があります。

一方の皮下脂肪はすぐ使えるエネルギーが足りない時に切り崩して使われる役割。食べ過ぎにより増えやすい性質があります。

内臓脂肪がスマホのバッテリーなら皮下脂肪はモバイルバッテリーといったイメージ。

男女差や個人さはありますが、太るときには内臓脂肪が先につき、皮下脂肪は内臓脂肪よりあとにつく傾向があります。

脂肪の減り方にも順番が

そして脂肪の減る部位にも順番があります。

  • 内臓脂肪
  • 手足の皮下脂肪
  • お腹の皮下脂肪

やせるときにはエネルギーとして使われやすい内臓脂肪が先に減っていきます。皮下脂肪に比べると細胞のひとつひとつが小さく代謝しやすい点も要因のひとつ。

そのあと皮下脂肪が燃焼される際には手足から先に減り、胴体やお腹周りの皮下脂肪は最後に。

これは皮下脂肪に衝撃をやわらげるクッションとしての役割も担っているため。皮下脂肪は胴体にある多くの内臓を保護するためのクッションでもあるのです。

われわれの内臓を衝撃から守り、また飢餓の際には最後のエネルギー源となるお腹の皮下脂肪。まさしくお腹のぶよぶよは人類の最後の砦なのです……!

よくすごく太っていた方が大幅なダイエットに成功して皮がびよーんとなっていることがありますが、ただ皮が伸びただけでなく垂れやすい皮下脂肪がまだ残っているのも一因かも?

見た目や感触で見分けられる

脂肪がついただらしないポッコリお腹

内臓脂肪が増えるとお腹がポッコリと前へ出てくる。

お腹の皮下脂肪と内臓脂肪は見た目や感触でも見分けることが可能です。

腹筋よりも内側につく内臓脂肪が増えるとお腹が前へ出てきてポッコリしてきます。

前に出てパンパンになるポッコリお腹な太り方では皮下脂肪が原因。

内臓脂肪より皮下脂肪多めなお腹

お腹がぶよぶよとして垂れたら皮下脂肪が多い。

一方、皮膚のすぐ下につく皮下脂肪は増えるにつれて厚みを増し、ぶよぶよと垂れていくように。

お腹の皮がパンツに乗っかるのは皮下脂肪が原因です。

ポッコリお腹=内臓脂肪が原因 ぶよぶよお腹=皮下脂肪が原因 と憶えておくといいかも?(なにが?)

見た目だけでなく触ることでも確認が可能。脂肪は痛みを感じないため、つまんでみて厚みがありあまり痛みを感じないようならそれは皮下脂肪。

おなかは出ているけどつまんでみてもあまり厚みがなく、皮膚が痛い場合は内臓脂肪が多く、皮下脂肪は少ない状況と言えるでしょう。

まとめ:皮下脂肪と内臓脂肪の違い

  • 皮下脂肪は皮膚の下に、内臓脂肪は主に胃や腸などの周囲につく脂肪。
  • 内臓脂肪は男性の方がつきやすく、生活習慣病の原因になる。
  • 内臓脂肪は出し入れしやすい普段使いのエネルギー源で、皮下脂肪は貯蔵されるエネルギー源。
  • 皮下脂肪が増えると皮が厚くぶよぶよになり垂れやすい。
  • 内臓脂肪が増えるとお腹がポッコリ前へ出る。
  • 痩せるときは内臓脂肪、腕や脚の皮下脂肪、お腹周りの皮下脂肪の順で減る。

最近は体脂肪率だけでなく、乗るだけで内臓脂肪レベルも測れる体組成計がかなり安く販売されています。しかも値段もお手頃。

私はTANITAとSEGAがコラボしたセガ・サターンモデルを愛用。ほかにもドリキャスとメガドライブもあったり。

家にあると普段から体脂肪率と内臓脂肪レベルを見て気を付けられる。結構オススメなので、ぜひ一家におひとつ。己のなかに敵を増やさないためにも。

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