楽天ペイ楽天ペイいってるけどいったなんなのPayPayなのPaypalとは違うの。
って感じで、増えすぎたキャッシュレス支払い方法のなかでも特にわかりにくいのが楽天ペイ。
その原因は、楽天さんが使える場所も使い方も違う決済方法を全部いっしょくたに「 楽天ペイ 」って名づけたせいなのです。
楽天ペイには3種類ある
実は楽天ペイと呼ばれる支払い方法は実質3種類存在しています。そのせいでややこしいのです。
- 街中で使えるキャッシュレスアプリとしての楽天ペイ
- 楽天以外のネット通販で使える楽天ペイ(楽天市場のIDを使って決済)
- 2018年下旬頃から統一されはじめた楽天市場上の決済方法(利用者にはほぼ関係ない)
楽天さんが用意している決済・支払い方法という意味では同じですが、実際は使える場所も使い方も全然違うもの。
それを全部ひっくるめて楽天ペイって言っちゃうから、人によって話がかみ合わずややこしくなるのです。
(特にEC関係者は????状態な方多いかと。)
それぞれの特徴と違いをひとつずつ軽く解説しましょう。
街で使えるキャッシュレス決済アプリ楽天ペイ
まず最初に、街にあるコンビニなど実店舗でスマホアプリを使ってお支払いをするキャッシュレス決済の楽天ペイ。
簡単にいえばスマホアプリのバーコードやQRコードを使ったキャッシュレス決済です。2018年末に流行ったPayPayによって一気に広まりましたね。キャッシュレス決済。まんまPayPayみたいなものです。
お会計のときに楽天ペイアプリを起動し表示されているバーコードを読み取ってもらうか、お店に用意されているQRコードをアプリで読み取ることで決済します。
もちろん楽天ポイントもたまりますし、楽天ポイントで支払うことも可能です。地味ながら楽天ペイで支払えるお店もそれなりにあって、ローソン、ファミマなどのコンビニにピザーラ、果てにはアート引越センターも対応しています。
お店側としても特殊な機器が不要で紙に印刷したバーコードさえあれば決済してもらえるので、屋外イベントなどでも使いやすいメリットがあります。
しかし、使い方自体はほぼ同じなPayPayに比べるといまいち対応してるお店が少ない気がする。楽天ペイの方が先だったのに。100億円キャンペーンといい、ソフトバンクはやることがスゴイ。
楽天市場じゃないネット通販で楽天IDが使える楽天ペイ
こちらは街で使うのではなく、楽天市場以外でネット通販サイトで使える楽天ペイです。特にスマホにアプリを入れたりする必要はありません。楽天市場の会員登録さえしていればオッケー。
映画館など、ネット通販に限らずネット上で支払いが発生するあらゆるサービスに使えます。(対応したサイトなら)
たとえば楽天市場には出店していない無印良品ですが、公式サイト上のネット通販で楽天ペイが使えます。
楽天ペイで支払う場合、楽天市場会員情報に登録してあるクレジットカードや持っている楽天ポイントを使うことが可能なメリットがあります。ショップによっては楽天市場の会員情報から配送先住所も選べていちいち住所を入れたりしなくてすみます。要はネット上で決済するときに楽天ID内の情報が使えるってわけです。
この辺りはAmazon Payとほぼ同じですね。通販サイトに限らず、映画館なんかでも使うことができたりします。
楽天市場出店者を苦しめる(?)第三の楽天ペイ
EC関係者はこのせいで混乱している方多いのではないでしょうか。
しかし一般の利用者はあまり気にしなくて大丈夫。要は楽天市場上の決済は全部楽天ペイってシステム使うよ!ってだけ。利用者からすれば特に違いはありません。いままで通りクレジットカード決済を使えるし、代金引換もできる。
ただ、コンビニ決済など、もともと楽天市場が絡まずショップ&決済代行会社とお客様とで取り決めてやっていたような決済方法も全部楽天ペイに含まれ、楽天市場経由でお支払いすることになります。
もともとはクレジットカード決済や楽天バンクなど楽天が管理する支払い方法のほか、コンビニ決済など店舗が任意で別会社などと契約して使えるようにする支払い方法がありました。
しかし「 お店ごとに決済方法やルールが違うのがわかりづらい 」との利用者の声もあり、クレジットカード決済、代金引換決済など定番のお支払い方法+後払いコンビニ決済などいままで楽天市場側が用意していなかった決済方法も含め、全部楽天市場経由で決済するよ!ってわけです。
これが強制切り替えで、出店ショップは楽天市場側が楽天ペイ内に用意した決済方法以外の外部決済サービスは使えなくなります。+システム&手数料携帯が変わり過ぎて出店者からは批難ごうごう。(繰り返しますが利用者にはほぼ無関係)
たまに楽天市場に出店中のショップさんで「 楽天ペイ対応! 」みたいなことを書いている場合があったりします。しかし利用者からすれば特に違いがないため逆に「 えっ、楽天ペイアプリが使えるってこと?なになに? 」と混乱をきたす要因になっています。
ただ楽天市場上で決済するだけなので、もちろん楽天ペイアプリなんかも不要です。
取り組みとしてはいいように思うのですが、名称とシステムの使い勝手はどうにかならなかったのかとEC関係者のみなさんの酒の肴になっているようです。
まとめ:あり過ぎてよくわからない楽天ペイ
- 楽天ペイと同じ名前なので混同するが、実質楽天ペイを名乗りつつも全く違う3つの支払い方法が存在する。
- コンビニなど実店舗で使えるスマホアプリ、楽天以外のネット通販で楽天IDを使える決済システムの2種類がメイン。
- 2018年より楽天市場上ではあらゆる決済方法をまとめた決済システムが採用されている。(利用者にはほぼ関係ない)
実店舗で使えるキャッシュレススマホアプリの楽天ペイも楽天市場以外のネット通販サイトで楽天IDを使える楽天ペイも、楽天市場上の決済方法の総称である楽天ペイも。
実質全く別物なのにひとくくりに楽天ペイと言ってしまうからややこしいんですよね。利用者数を全部足して「 楽天ペイはこれだけの人数が利用してます! 」って数字を盛るためじゃないかと邪推してしまいます。
もうキャッシュレススマホアプリの方は楽天PayPayにでもしちゃえばいいのに。
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