宅急便の受け取りからマイホームを買う実印まで、日本で幅広く使われている印鑑とハンコ。
「 印鑑を持ってきてください 」「 ここにハンコを捺してください 」などなど日常的によく使われています。
ところで印鑑とハンコの違いってなんでしょう?
印鑑=ハンコの丁寧な言い方?
印鑑とハンコの違い、「 印鑑は丁寧な言い方、ハンコは日常的な言い方 」と思われがちです。
でもコレ、実は間違いです。
印鑑=捺印後の印影 / ハンコ=判子本体
印鑑とハンコには下記の違いがあります。
- 印鑑:捺印後の印影を指す。
- ハンコ:印鑑を捺すための判子本体を指す。
つまり、厳密にいえば「 印鑑をお持ちください 」といわれたら、判子ではなく捺印した紙があればオッケーということになります。
反対に「 ハンコを持ってきてください 」といわれたなら、判子本体を持っていく必要があります。
ハンコ要らずの印鑑スマート印鑑も
印鑑=ハンコではない点を利用した面白いアイデア商品があり、これがなかなか超便利です。
その名もスマート印鑑。財布に入れて持ち運べるシール型の印鑑です。
使い方も簡単で、印鑑を捺したい場所に当てて上からグリグリするだけ。転写シールの要領です。
本当に印鑑として受け付けてもらえるのかが心配なところですが、メーカーによる実験では銀行や病院、携帯電話会社などさまざまな施設の書類に使用し、受付率は97.4%だったとのこと。
印鑑としては個性がなくセキュリティ面で心配があるので、さすがに銀行印などには使わない方が良いでしょう。
が、日常のちょっとした瞬間にハンコがなくて困った、をなくすために一つ財布に忍ばせておくと超便利です。
佐藤さんとか高橋さんとか、一般的な苗字であればまずラインナップがあります。残念ながら私は自他ともに認める変な苗字なのでありませんでしたが……
まとめ:印鑑とハンコの違いとは?
- 印鑑とはハンコではなく、捺印した印影そのものを指す。
- ハンコは捺印 / 押印するための
といってもこれは厳密なくくり。
「 印鑑もってこい 」といわれて紙に捺した印影だけ持っていっても対応してもらえない可能性もあるので、ハンコを持っていきましょう。
逆に接客業の方でお客様の捺印が必要な場合、紛らわしい言い方にならないよう「 印鑑 」と「 ハンコ 」の違いに注意した方が良いでしょう。
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