いまや全世界一といってもいい超大国アメリカ合衆国。その首都がワシントンD.Cであることはみなさんご存じのことでしょう。
ではワシントンD.Cの「 D.C 」って何の略でしよう?
残念ながらダ・カーポの略でもデカい・シティの略でもありません。
D.Cは歴史の名残
ワシントンD.C.はWashington, District of Columbiaの略で、District of Columbiaはコロンビア特別区を意味します。
ワシントンD.C.は19世紀末頃に自治を認められたコロンビア特別領と制定され、その後20世紀初頭にコロンビア特別区となりました。
以降、アメリカ合衆国の首都として、またほかの都市とは違い現在50あるアメリカのどの州にも属さない自治領として機能しています。
なおコロンビア特別区、District of Columbiaの由来はかの探検家、クリストファー・コロンブスです。
はじめてアメリカ大陸を発見した功績を称え、首都の名前にとりいれられました。なお、現在ではアメリカ大陸の発見については諸説あります。
海外の人がただ「 ワシントン 」とは言わない理由
日本では一般的にワシントンといえば首都ワシントンD.C.が想起され通じます。
が、アメリカではワシントンと呼んでも首都であるワシントンD.C.とは通じません。アメリカには首都ワシントンD.C.とは別にワシントン州が存在するためです。
アメリカではただ「 Washington 」と言った場合、一般的には首都のワシントンD.C.ではなくワシントン州を指します。
ちなみに東海岸にあるワシントンD.C.に対しワシントン州は西海岸に接する場所。地理的には全く違います。約2,700マイル、キロに直して4300キロを超える距離。
Googleマップでシミュレートすると車で40時間かかるそう。休憩なしで。
海路を含めた北海道~沖縄でも約3,000km程度の距離ですから、4,300kmなんて相当な距離ですよね。
ワシントンD.C.とワシントン州。日本の青梅と青海以上に間違えたくない地名です。
まとめ:ワシントンD.Cとは?
- ワシントンD.C.は自治領としてのコロンビア特別区を意味する「 Washington, District of Columbia 」の略で、コロンブスの名からとられている。
- 日本ではワシントンといえば通じるが、アメリカ本国ではWashington D.C.というのが一般的。
- ただWashingtonといった場合ワシントン州を指すのが一般的。
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