同じ生物で殻を被ったか被っていないかの違いを思われがちなカタツムリとナメクジ。
しかし、実はカタツムリとナメクジは全然違う別の生き物です。
ナメクジに殻を被せればカタツムリになるわけではないのです。
そもそもあの殻は、カタツムリの体の一部でありヤドカリのように拾って入ったものではありません。
カタツムリの殻は体の一部
カタツムリの殻はカタツムリから出た石灰成分でできた体の一部です。
そもそもカタツムリは生物としては貝の仲間。
殻の中には肺や肝臓といった内蔵が入っており、殻はそれらを守る役割を果たしています。
なので、カタツムリをむりやり殻から引き抜いたり割ると死んでしまうのです。
ただし、先述の通り殻も体の一部。
殻の中にも血は通っており、多少のキズや穴であれば数日おけば治ります。
どうやって石灰成分を作り出している?
カタツムリが殻を作り出している石灰成分とは、つまり炭酸カルシウムです。
しかし葉っぱを食べて生きているカルシウムなんてどうやって摂取するのでしょう?
実は、人間が作ったコンクリートから炭酸カルシウムをなめるようにして摂取しています。
コンクリートが存在しなかった昔は石灰岩から摂取していたようで、今でも石灰岩が多い場所では大量のカタツムリが集まっていることがあります。
ナメクジはカタツムリから退化した親戚
冒頭でカタツムリとナメクジは全く別の生き物と書きましたが、実はカタツムリとナメクジは生物学的には親戚のような関係性です。
カタツムリから殻が退化したのがナメクジなのです。
まとめ:カタツムリとナメクジの違い
- カタツムリとナメクジは別の生き物で、ナメクジが落ちている殻に入ればカタツムリになるわけではない。
- カタツムリの殻はかぶったものではなく体の一部。
- 中には肺や肝臓など内臓が入っており、無理矢理引き抜きぬいたり殻が大きく割れると死んでしまう。
- ただ、殻には血が通っており、小さなキズや穴であれば放っておけば修復する。
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